CYLTIE.がなんか書く

なんか書きます。いろいろ書きたい。

「百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話」だあぁ??? 上等だこんにゃろ!かかってきやがれっ!!!

 

 

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いやあついに発売されてしまいました……!

 

この「百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話」なんですけど、それはもうタイトルと表紙を見た瞬間から期待値爆上がりの状態で、発売日までず~~~~~~っと待ちわびていたわけです。ひと月程前に読んだ「彼なんかより、私のほうがいいでしょ?」なまじちゃんとよかったというのもあり、新規の百合ラノベに期待を膨らませていたというのもあります。レーベルも作者も何もかも違うけど!

 

……で、読みました!結論だけ言うとめ~~~~ちゃくちゃよかった!もう最高。このタイトルを謳う中で、自分の中で期待していたものが、ちゃんと期待通りに出てきたな~~~という安心と感動がありました。「可愛いと、可愛いが、合わさりあって超可愛い」をそのまま体現するような百合ラノベだったな~なんて思います。みかみてれん先生が推薦文を書くだけのことはある。自分もあと3回ぐらいは読み返して余韻に浸ってたい……!

 

前置きはこんなところにして、何がどうよかったのかっていう部分の話をつらつらと書いていきます。……ていうか、百合に飢えてる人はこんな記事別に読まなくていいんで、今すぐAmazonでポチるか、お近くの書店に行って買って読んで欲しい。上質な百合が待ってます、二股するけど。以下、お付き合いできる方はお付き合いくださいませ。

 

(作品に対する軽度のネタバレを含みます。)

 

史上最低!? だけどホントはピュアなカールズラブコメ

この学校には『聖域』と呼ばれる二人の美少女がいる。お姫様みたいに可憐な百瀬由那(ももせゆな)と、王子様と見紛うほどに凜々しい合羽凜花(あいばりんか)。二人は家が隣の幼なじみ同士でとっても仲が良い。なのに、そんな尊き百合の花園を踏み荒らす不届き者が現れた。…………わたしだった。
しかも二人の間に挟まるだけでなく、両方に告白までされたわたしこと間四葉(はざまよつば)は、優柔不断が災いして二人と同時に付き合うことに。いやなんで!? お互いのことはもちろん秘密。それでも二人を幸せにしたい。こうなったら隠し通すしかない……二股はっ! 史上最低!? だけどほんとはピュアなガールズラブコメ!

 

冒頭にも書いたように、百合で二股という若干あれなテーマに対して、自分が想像していたものがほぼそのまま出てきたな~って感じの百合ラノベでした。読者をちゃんと信頼して書いてるな~とか、テーマに対して真摯に向き合ってんな~なんて思いながら、終始ニヤついて読んでたような気がします。何目線なんだよ。

 

主人公である間四葉は、作中どこか冴えない女子高生として書かれています。運動神経が良いわけでもなく、成績は学年最下位で、テストでは赤点の常習犯。この手のラノベ的には割とあるあるって感じの主人公像(あくまで個人の主観です)だなって思うんですが、まかりなりにも美少女2人から告白を受けるぐらいなので、やっぱりちゃんといいところはあるわけです。というか、なんだかんだで間四葉の見た目も負けず劣らず可愛くね?とか思うんですけど。

 

で、読み進めていくうちに、間接的に間四葉の良さみたいなところが分かってきて「間四葉お前マジそういうとこやぞ」とか「二股ものだと思って読んでいたら、知らない間に百合ハーレムになっていた」みたいな感じになってくるので、とにかく読んでて楽しかったです。後者は何を言ってるのかわからないと思いますが、この辺は読めばわかります。無自覚な主人公って怖いよね、とか思います。

 

ヒロインの2人も、しっかり対比が効いていて、ここも飽きずに読める要素の1つだったかなぁと個人的には思ってます。可愛いの方向性が違っていて、どっちも良いとかずるい。1粒で2度おいしいとは正にこのこと。百合的なやり方がうまい!デレに入った時の破壊力が凄い!ずるいぞ。 苗字の頭文字をとると「百」と「合」で百合になることに気づいてクスッとしました。「間」もそういうことですよね、ウケる。

ちなみに、この2人は四葉としか友達を作っていないことが割と序盤で明かされるのですが、そのあたりの諸々の事情は作中の終盤で明かされます。

 

オチも「まあせやろな~」って感じでした。読んでいれば想像つくよねって感じなんですが、それでいいんです。というかそうじゃなかったら多分発狂してる。その終わり方でいいんです。その終わり方だから100点満点!みたいなところはあります。後ずさりもなく、ちゃんと幸せに終わるので、読後感もハッピーでした。アフターとか続編とかないんですかこれ!あったら絶対買うんですけど!一生にゃんにゃんしててほしい。にゃんにゃんってなんですか?

 

欲を言うなら、もう少しえっちに攻めても良かったかな~なんて個人的には思いますが、話が変わってきてしまいそうな気がしないでもない。百合キスだけでも十分破壊力高かったし、いいか!って感じです。ご丁寧にキスシーンの挿絵もありますからね!素晴らしい!大胆なキスは恋する乙女の特権だな~とか思います。ずるいぞ間四葉

 

 

……ただまあ、これだけはちょっと声を大にして申しあげておきたいんですけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妹とキスしておきながら、

 

 

ノーカン案件だなんて、

 

 

言うな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……大変失礼しました。

 

 

百合で二股という、恋愛もののタブーみたいなテーマに対し、王道を織り交ぜつつ、うまいこと上品にまとめあげた一冊だったな~と思います。やってることは最低だけど、ほんとにピュアなガールズラブコメでした。百合と二股に抵抗がなければ、文句なしにオススメです。万人にもオススメ。一読者として保証します。

 

本当に読めてよかったです。ごちそうさまでした、ありがとうございました……!