CYLTIE.がなんか書く

なんか書きます。いろいろ書きたい。

サンプリング系DTMer育成楽曲「Needy Samples Overdose」とはなんだったのか

youtu.be

 

manbow.nothing.sh

 

MUMEI ACADEMY 2022 お疲れさまでした。Needy Samples Overdoseを遊んでくださり、本当にありがとうございました。我ながら本当にバカやったと思います。

 

結果はまだ出てませんが、恐らく入賞?っぽいので、よく頑張ったな~と思います。スクワットしたりヘッドバンキングして足腰筋肉痛になった甲斐がありました。

 

BGAの話は既に書いたので、楽曲周りの話をします。

cyltie-dots.hatenablog.jp

 

 

 

イデア自体は4月中頃からこういう感じかな~って作り始めて、登録開始1週間ぐらい前までビートマニアやってて、うわやべえよ曲できてねえのに登録期間はじまっちまう~~~とかいいながら作ってた……と見せかけて半ば放置してました。実際登録期間が始まった時には、まだ曲が半分ぐらいしかできてない状態だったような気がします。イベントでBMS作ってきた中で、過去最高に進捗がヤバい状態でした。良く間に合ったなって思います。皆さんはこうならないようにしましょうマジで。

 

そこから2日ぐらいでもう半分完成させて、2日で音切りやって、3日でEASYからOVERDOSEまでの6譜面を揃えて、1日でBGA作って登録という流れでした。BMS全体の作業のうち、7割ぐらいを8日ほどで全部やったみたいな感じです。正直こんなことになるとは思ってなかった。切羽詰まらないとやる気が出ないのは本当に良くないなって思います。初日に登録できる人たち本当に偉い。見習いましょう。

 

・楽曲周りの話

楽曲自体は、これまで自分がやってきたこと的にはそんなに変なことはしてない、ストレートな音ゲーコアという感じなので、今更そんなに書くことがないという。一応サンプリングを使い倒すというコンセプトでやろうっていうのは、割と初期段階から意識して作ってたような気はします。

 

0:26からの展開は、今考えるとなんでこんなことしたのか自分でも覚えてないんですが、単純に煮詰まったので無理やり別のサンプリング差し込んで展開させるか!wぐらいのノリだったような気がします。

あと、サウンドコラージュ・ダイスキズムという作品で、サンプリングから音をぶつ切りしてメロディを錬成するというやり方が案外面白かったので、もう一回やってみようっていうのはありました。いいアクセントになったんじゃないかなって思います。

 

・サンプリングの話

さて、この楽曲の要であるサンプリングですが、内訳はこんな感じです。

 

イントロのピアノ

Ghosthack - Bass House Anthems 2019 FBHA_G#_126_Piano_Loop_19の最初の音

 

イントロの声ネタ

3つあって

Function Loops VocalChops Upgrade(なんかのバンドルで追加料金払うともらえたやつ)の

Dry_Female_Vocal_Cut_11_128_Bpm_Key_A#

Dry_Female_Vocal_Cut_06_128_Bpm_Key_C

Dry_Female_Vocal_Cut_27_128_Bpm_Key_G

 

メイン以外のサンプルにはizotopeのVocal Doublerをかけてます。

 

0:26~のやつ

Cymatics Humble Hip Hop Sample Packの

Cymatics - Humble Fearless Melody Loop - 150 BPM E Maj

そこから最初の音をぶつ切りしてメロディを錬成しました。

 

そのあとの裏でなってる声ネタ

Cymatics  Anthem Vocalの

Cymatics - Anthem Vocal Loop 130 - 140 BPM F# Min

 

「Needy Samples Overdose

FLStudioのSpeech Synthesizerから錬成

FLStudioは「使うだけ」ならタダ!←これ大事

 

そのあとの声ネタ

Cymatics - Anthem Vocal Loop 112 - 140 BPM E Min

オク上で重ねてVocal Doublerをかけてます。

 

サビのボーカル

Vengeance Total Dance Sounds Vol.2の

Song Kit 03 Female Dr Love Vocals 

 

8小節しかなくてどうしよってなったので、後半8小節は無理やり切り貼りしてしのぎました。この辺はNeedy Samples Overdoseっぽいですね(?)。

5度下で重ねてVocal Doublerかけてます。ここのハモリはちゃんとVariAudioでピッチ編集したほうが良かったな~なんて思います。

 

アウトロのボーカル

Vengeance Total Dance Sounds Vol.2の

Song Kit 03 Female Play Girl Vocals 

 

5度下で重ねてやっぱりVocal Doublerかけてます。Vocal Doubler有能すぎてついかけちゃう。

 

アウトロの声ネタ

Cymatics - Anthem Vocal Loop 218 - 174 BPM E Min

 

細かいところだと、ド定番のTechno Trance EssentialsのSpecial AcapellaだったりVEC4の声ネタだったりを使いまわしたりなんだりしました。Cubase付属のサンプルなんかも使ったりしてます。

 

キックとスネアはBlack Octopus SoundのThe Behemoth Ultimate Drums & FXというやつを使ってます。J-CORE系と相性良すぎてずっと使ってます。他に良いのがあれば教えて欲しいです。マジで。

 

ガバキックはkick2というキックを作るだけのシンセから、元のキックを作ってあれこれしました。「Trash2を良い感じにかける→EQをかける」を3回ぐらいやって、最後にリミッターでボンってやるとできます(?)。

 

サビ以降で使ったガバキックは、実はBounce and the Rideという曲で作ったものをそのまま使いました。なんやかんやで気に入ってるのでつい使っちゃいます。

 

・音作りの話

スパソはなんとOmnisphere2というシンセを使って作りました。最近これでの音作りが楽しい。買った方が良いかといわれるとぶっちゃけ買わなくていいです(?)。高いし。買うにしても、セールで安くなるのを待つのが賢明です。自分は一昨年のブラックフライデーで3万ちょいだったので、じゃあ買っておくか……ぐらいのノリで買いました。

 

Omnisphere2はどっちかというとアトモスフィア系だったりサウンドスケープ系っていう部分があほみたいに強くて、そっち方面やりたい人にはあると重宝するという感じです。自分が手掛けてる楽曲とは正反対ですねぇ!なんで買ったんだよ。

 

ベースはSerumを使いました。低音周りが優秀だな~とか思っているので、サブベースだけこいつで賄うみたいなことをやったりします。

 

曲中で鳴らしてるコードのピアノはWavesのGrand Rhapsody PianoにOTTをかけたやつです。なんだかんだで気に入ってます。

 

あと、ミキシングをやるときは、出来る限りモニタースピーカーを使ってやった方が良いなあなんてことを思ったりしました。あんまり大きい音で鳴らせないのがあれですけど。自分は心の中で隣人に「ごめん!」って謝りながらやってました。こんな隣人いやすぎる。

 

取り急ぎこんなところですか。本当にアホみたいな曲を作ったなという感じでした。でもまあやっぱりこれが自分らしいなと作りながら思ったし、出来るならば今後もこういった曲を作っていけたらなぁなんて思います。やっぱり自分が聞いてて楽しい曲を作るのが一番いいので!

 

ぶっちゃけ無名感が自分の中でどうしても拭えなくて、なんなら最初Bクラスで出ようかなとか思ったり、今年はモチベもそんなにないし出るのやめとこうかな……なんてことを割と直前まで思ったりもしましたが、こういうのは出なかった時に後悔が残るというのをいろんなところで経験してきたので、出れるなら出ようと思って出ました。

で、ふたを開けたらバケモンみたいな作品がいくつもあったりしたので、結果的にCクラスで出て本当に良かったなっていう気持ちです。Bクラスで出てたら多分中途半端な結果で終わってただろうなって思います。

 

もし来年というか、来年に限らず、出たいBMSイベントがあったら、気が変わらないうちに作り始めて出るのがいいですよ!っていうのは、これからBMSイベント出ようと考える人たちには伝えていきたいです。

 

あとは、譜面はなるだけNHA(できればビギナーも)揃えて登録しよう!

 

以上!またなんか書き足すかもしれません!ではでは~。