CYLTIE.がなんか書く

なんか書きます。いろいろ書きたい。

「彼なんかより、私のほうがいいでしょ?」←本当ですか??????

 

 

いやもう超よかったです。

「彼なんかより、私のほうがいいでしょ?」が超よかったな~って話をします。

(ネタバレ要素はありません)

 

 

そもそもタイトル自体は発売前から存じ上げてはいたんですが、百合漫画は割と読む一方で、百合ラノベはあんまり手を出してなかったところはあったのです。なんか読み切るの大変だし……文字読むの辛いし……みたいな。

 

百合ラノベに関してはそれこそ「百合ラブスレイブ*1」ぐらいしかちゃんと読んだことがなかったので(百合ラブスレイブ自体は普通に百合えっちな内容で良かったです)、どうしよっかな~って感じでした。

 

その日はDDRをやっていて、Anti-Matter CSPを選んでは心も身体もボコボコにされて「ああ人類には癒しが必要だ……」などとよくわからないことを言っているうちに、気が付いたらこの本の存在を思い出して買っていたわけです。しかもたまたま発売日初日。なんてラッキー(?)

 

……そんな経緯で買ったので、内容についてはほとんど何も知らない状態でした。

 

あの子に、好きな男ができた。

告白される前に、私のものにしちゃわないと!

「好きな人ができたみたい……」
 えっ。その言葉に水沢鹿乃の魂は、一瞬すぽーんと旅立ちかけた。
 幼馴染の少女・堀宮音々。ゆるふわなセミロングが魅力、運動以外は成績優秀、家庭的で気もよく利く彼女が、好きな男ができたと言ってきたのだ。
 ――鹿乃は、音々が好きだ。
 女の子同士なのに。いつの間にか彼女が、親友以上の存在になっていた。それなのに……。どうしようどうしよう音々を渡すもんか、と思い悩んだ挙げ句、鹿乃の思考は、世にも奇妙な着地を遂げる。
 それは。
「心は無理でも、体なら……!」(!?)
 かくして、鹿乃の無茶でちょっと過激な【音々攻略作戦】が始まる!

 

「堀宮音々に好きな男ができた!」……なるほど。

「水沢鹿乃は音々が好きだった。」……なるほど。

「どうしよう音々をわたすもんか、と(略)」……なるほど。

んであの表紙とタイトルと帯コメント。了解!(なにが?)

謎の信頼感みたいなのを感じました。

 

まあいうてもちょっとウフフなスキンシップがあるぐらいで、ライトな感じの百合(きらら漫画的なやつ)なんでしょ?みたいに思ってました。読む前までは。

 

ふたを開けてみればそんなことはなく、結構がっつり百合のえっちなことをまあまあやっててびっくりしました。百合のえっちなことというか、鹿乃が音々に対して『疑似デート』と称し、半ば強引に性的接触を試みてる感じです。百合というより一方的!これが百合乱暴ですか。

 

例えるなら、熱烈中華食堂「日高屋」に入って、軽く醤油ラーメンを食べる気分だったのに、実際に頼んで出てきたのは二郎ラーメンみたいな。そんな感じだったので、最初の方は結構面食らってました。

 

「あ、そういう方向性なのね」と理解してからは、ちゃんとそういうテンションで読めたので、総合的には面白かったな~と振り返って思います。ただこの面白さっていうのが物語全体というより、鹿乃のサイコレズ的な側面が、見てて「どうなんだよそれ」っていう突っ込み的な面白さっていう側面が強かったかな、という気もします。

 

具体的には、鹿乃がまあまあクソレズ拗らせてるな~とか、ちょっとそれは強引が過ぎるだろとか、お前それは完全にブーメランやぞwみたいな言動や思想だったり、男に親を人質に取られましたか?ってぐらいに男性嫌悪的な描写があったりといった部分。この辺の描写は確かに人を選ぶと思うし、ちょっと人に勧めづらいかな~なんて思います。

それこそ先に挙げた「百合ラブスレイブ」だったり、漫画だと「彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!」みたいな、割と百合えっちに対して抵抗がない、みたいなのを楽しめる人だったら、多分楽しめるんじゃないかなって感じです。百合えっちの描写はちゃんとえっちだし。えっちなのはいけないと思いますけども……。

 

後半の方でプールに行くシーンがあるんですが、そこの描写がめっちゃよかったな~って思います。あとまさか「ツインティルドー」って単語をラノベで見るとは思わなかったな……っていう。えっちなのはいけないと思います

 

物語的には、終盤で駆け足気味ながら、ちょっとひと展開あったなぁ~って感じで、ちょっと感情が追いついていかない部分がありました。また面食らっちゃった、みたいな。この辺は完全にネタバレになるので、気になる方は読んでみてください。

 

ラストの展開は……ベタといえばベタなんですかね?百合的に言えばベタなのかな……。まあベタか……百合だし……。自分は普通にええっ~!?ってなったんですけど……(そのままびっくりしたっていう意味で)。まあ幸せそうならいいんじゃないすか(適当)。

 

……とまあ色々書いたんですけど、とりあえずライトにえっちな百合ラノベを読みたいな~って感じの人には間違いなくお勧めです。逆に、百合に対して精神的な繋がりとかを重視する人にはちょっと勧めづらい(あと個人的にも勧めづらい)かな~と思いました。というかこの話が全体的に、鹿乃の勝手な思想と行動で進んでいくので、そこに合うか合わないかって部分が大きいです。合わない人はほんとに合わなそう。

 

百合ラノベに関しては、本当に人並みぐらいしか追っていないのでわからないんですが、こういう百合ラノベも出てくるようになったんだなぁって感じで、いろいろとびっくりしたって感じです。百合ラノベ自体はまあまあ出てるのは観測してるので、機会があればそっちもちゃんと読んでみたいなって気もします。「声優ラジオのウラオモテ」とか「〆切前には百合が捗る」とか。ほんとに捗るんですか???「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」とか。どうなんでしょうね。百合ラノベ有識者にご教授願いたいって感じです。

 

 

 

*1:百合ラブスレイブ わたしだけの委員長